新元号、新生活、新年度

ラブインディアのチケットを求めて銀座へ出かけた。すれ違う人、行列を作る集団、どこを振り向いても外国人が目に入る。

浅野屋でクロワッサンを買ったときも、隣で注文するのは欧州系の男性だった。じゃんがらの向かいに座る母娘の口からは中国語が飛び交った。たぶん客の半分以上が訪日観光者だったと思う。

和光前に人だかりがあった。ショーウィンドウに飾ってあるのは墨書きの文字。新年号の発表時に使われたものと同じに見える。低い脚立に乗ったカメラマンが3人もいた。そのうちの一人と思しき男性が、お昼には遅い時間に大きなトランクと脚立を抱えてじゃんがらに入って来た。ご苦労様です。

 

ロフト銀座のキッチンツール売り場で、弁当箱を入念に選んだ。こんなに数があるのに、フタもレンチン可の商品はほとんどないのが不思議だ。保存用のジップロックもいいけれど、少し味気なく感じる。誰か開発してくれまいか。決め手に欠けるので保留して移動。

 

風邪をこじらせた友人からメールが届き、急遽差し入れを探す。本当は手作りしたかったけれど、外出していて無理だった。ミネストローネ、ビーフシチュー、チルドのうどんと出汁、おにぎり2個(専門店のやつ)、蒸しパン(タカキベーカリー)、餃子、おひたし、カボチャサラダ、6Pチーズ、ヨーグルト、ゼリー、プリン、なっちゃんイオンウォーター。これだけあれば3日は暮らせるはず。おかん気分。具合が悪いとき、助けを呼ぶのは難しい。だから、声をかけてもらってうれしかった。

友人宅へ向かう途中、飯田橋駅で乗り換えを待つ。すると、駅員が車いすのアジア系女性を先導して歩いてきた。次に来る電車に乗りたいが、ホーム先頭の1号車まで移動したいと言う声が聞こえる。列車到着のアナウンスはすでに流れていて、あと1分も残されていないんじゃないか?ドキドキしながら道を譲る。速足の駅員と、50代くらいのおばさまの車いすがサーっと乗客の前を走っていく。そして、無事に乗車。こんなに自分の意見をしっかり伝える方は珍しい気がする。(余裕ある行動は大事けど、頼む力は見習いたい。)

四ツ谷駅ではJ大の新入生を見かけた。毛先にゆるいカールをかけたり、フリル付きのブラウスを着たり、見とれるくらい華がある女の子たち。

吉祥時下車。スマホの充電が残り1%しかなく、記憶を頼りに友人宅を探す。無事に届けられてほっとした。駅前に引き返し、弁当箱探しを継続する。バス会社の窓口には定期を買う学生の長い列があった。

国分寺で連絡待ちの停車。向かいのホームではしゃぐ女子高生が見える。そこだけ光が当たっているみたいに楽しそうな雰囲気。私も通学にこの駅を使っていたけれど、彼女たちのように体全体を使って飛び跳ねながら笑いあったことはないだろうと思った。聞こえるか聞こえないかの声で、本の話ができる子が一人いただけだった。

19:30帰宅。先月までと変わらない時間になった。少し本を読んで休憩してから、夫にお弁当を作る。生姜焼き、白和え、ズッキーニしめじ炒め(マスタードシード+レモン)。詰める作業が苦手で、トマトを何個入れるか悩んだ。

夫が帰宅する頃、ネットカフェに着替えとタオルを持って行き、遅い夕飯を食べた。(給湯器が壊れていて、私も人生初ネカフェのシャワーを体験した。)

様々な新生活の始まりを一瞬だけ目撃する一日になった。明日は翻訳バイトのトライアルを提出しよう。